旭川の地元の方々に愛され続ける居酒屋【天売(てうり)】にお伺いしました。[25年夏北海道の旅:その1]

2025年8月27日

1.はじめに

 今年の夏休みは、久しぶりにカミさんとふたりで北海道にいってきました。今回は美瑛などの旭川周辺の観光と、私たちがお気に入りの大雪山の麓にある三國シェフのレストランが旅のメインとなるので、その最寄りの旭川空港から北海道入りしました。

 美瑛での我が愛車ケンメリ(4代目スカイライン:マイナーチェンジ後なので型式はGC111)の聖地「ケン&メリーの木」との再会、旭川の地元の方々に愛され続ける居酒屋、旭川ラーメンの老舗本店、三國シェフのレストランでの食事とヴィラでの宿泊、ふたたび美瑛での絶品スープカレーや、富良野・美瑛の数多くの絶景スポットの中で、私が一番きれいだと思う「四季彩の丘」、などなど2泊3日の短い旅でしたが、いろいろな新しい思い出をつくることができました。

今回の北海道旅行サマリー
今回の北海道旅行サマリー

 ということで、今回から数回に渡り、久しぶりの北海道の旅をご紹介したいと思います。今回(その1)では、1日目の宿泊地である旭川の地元の方々に愛され続ける居酒屋【天売】をご紹介させていただきます。

2.地元の名店

2‐1)ダメもとで訪店

旭川の有名居酒屋イメージ
旭川の有名居酒屋イメージ

 旭川には、TV番組の孤独のグルメで紹介されたお店など、戦前や戦後まもなくできた老舗居酒屋などが数多くあり、それらのお店が居酒屋ランキングの上位を占めていますが、3連休の土曜日ということもあり、どこも予約でいっぱいでした。

 そんな中でカミさんが、居酒屋ランキングにはあまり登場しませんが、食べログやグーグルなどで高評価の「天売」という、ちょっと渋い居酒屋を探し出しました。

 旭川の地元の方々に長きに渡り愛され続けているお店のようで、刺身の盛り合わせが人気のようなので、早速予約をしてみましたが、残念ながらこちらも予約でいっぱいでした。

 ただ20時以降であれば、席が空く可能性があるということだったので、ダメもとでお伺いしてみることにしました。

2‐2)運よく入店

 場所は旭川の歓楽街「3・6(さんろく)街」の中の、クロスビルというビルの4階にありますが、ビルの外にもわりと目立つ看板がかがげてあったので、迷わずにたどり着くことができました。

「天売」の入っているビルの看板
「天売」の入っているビルの看板

 エレベーターで4階に上がるときに、間の悪いことに同世代らしきカップルがあとから乗り込んできました。

 降りるときに大人げなくダッシュになるのではと危惧しましたが、エレベーターを降りる前に勇気を出してコミュニケーションをとったところ、そちらの方々は同じ階にある、こちらも地元で人気のカラオケスナックの方にいかれるようでした。お互いの緊張がほぐれた瞬間でした。

「天売」の入口(左)と 同じ階のカラオケスナック入口(右)
「天売」の入口(左)と 同じ階のカラオケスナック入口(右)

 そして、初めてだとちょっと躊躇しそうなローカル感が漂う入口の暖簾をくぐって店内に入ると、なんととても感じのいいおかみさんが出迎えてくれて、ちょうどテーブル席が2席空いたところで、無事入店することができました。でも残りの1席も、その直後に埋まりました。ラッキーでした。

 店内はカウンター席が数席とテーブル席が数卓で、それほど広くはありませんでしたが、地元らしき方々でとても賑わっていました。

「天売」の店内の様子
「天売」の店内の様子

2‐3)天売島出身の店主

 店名の「天売」は、店主が北海道の日本海側の羽幌町の沖合ある天売島のご出身だからなのだそうです。天売島は周囲12kmほどの小さな島ですが、時期になると島の人口の1000倍以上の100万羽の海鳥が飛来してくるようです。

 お店の創業は、おかみさん曰く38年ほど前だそうで、前述の戦前や戦後まもなくできた居酒屋たちよりは少し新しいですが、40年近く長きに渡り旭川の地元の方々に愛され続けるお店のようです。

 ちなみに一見頑固そうな店主ですが、実はとても気さくでフレンドリーな方でした。

3.何を食べても絶品

3‐1)厳選されたメニュー

 メニューは、お食事もお飲み物もそれほど多くはありませんが、なかなか厳選されており、どれにしようかとても迷ってしまいました。

お食事メニュー
お食事メニュー
お飲み物のメニュー
お飲み物のメニュー

 めったに来れないので失敗は許されないと、とりあえずビールとサワーとお通しのつぶ貝を食べながら、とても忙しそうにしているので申し訳ないと思いつつも、お店の方にいろいろと教えてもらってどれにするか決めました。

とりあえず生ビールとサワー と お通しのつぶ貝
とりあえず生ビールとサワー と お通しのつぶ貝

3‐2)迷い抜いて注文

3‐2‐1)お店一押しの刺身の盛り合わせ

 なんといってもこのお店の一押しは、やはり刺身の盛り合わせのようです。口コミなどでも絶大なる評価だったので、けっこういいお値段でしたが、迷うことなく注文しました。想像以上の量が板に盛られてくるということなので、まずは1人前にしておきました。

 しばらくすると、まぐろ、さば、えんがわなど数種類の新鮮な刺身がどっさりと盛られた板が運ばれてきました。どうみても4人前ではないかと思える量で、その味と量を考えるとコスパはとてもいいと思いました。

刺身の盛り合わせ(1人前)
刺身の盛り合わせ(1人前)
まぐろ(左)、サバ(中央)、えんがわ(右)
まぐろ(左)、サバ(中央)、えんがわ(右)

3‐2‐2)カキ酒蒸し

 次に注文したのは、カキ酒蒸しです。通常は一皿に4個盛られているようですが、お店の方がとても大きいので、2個からでも注文できるとおっしゃられたので、それに従いました。

 こちらは、刺身の盛り合わせより少し遅れて登場しました。その大きさは殻も中身も特大で、プリップリに蒸しあげられており、カキ好きの私にはたまらない一品でした。

カキ酒蒸しの殻と中身(右下の写真をみるとその大きさが分かります)
カキ酒蒸しの殻と中身(右下の写真をみるとその大きさが分かります)

3‐2‐3)海老フライとつくね

 ここまでくるとおなかの具合も少し満たされてきたので、量とお値段と相談しながら、でも自分たちが食べたい料理を絞り込んだ結果、北海道感は少し薄れますが、私の好物の海老フライと、カミさんが食べたいというつくねを注文しました。

 両者ともビジュアルは普通でしたが、このお店は何を食べてもおいしいという口コミが多いだけあって、その味は格別でした。

海老フライ(左)と つくね(右)
海老フライ(左)と つくね(右)

3‐2‐4)いくらのおにぎり

いくらのおにぎり
いくらのおにぎり

 そして最後の〆ですが、旬のお刺身で彩られた天売丼というのがとても気になったのですが、さすがにあの圧巻の刺身の盛り合わせを食べた後だったので、私もカミさんもいくらのおにぎりに落ち着きました。

 けっこうボリューム感のある懐かしさを感じさせられるおにぎりで、中にはたっぶりのいくらがはいっていました。そのいくらの写真を撮ろうとしておにぎりを崩壊させてしまったので、おみせできないのが残念です。

3‐2‐5)天売島の日本酒

 生ビール(クラシックではなく黒ラベルのようです)を2杯ほど呑んで、いつもなら焼酎に移行するところですが、飲み物のメニューの半分を日本酒(冷酒)が占めており、その一番上にケイマフリという天売島の日本酒があったので、せっかくなのでそちらを選ぶことにしました。

 お店の方曰く、このお店の日本酒はみな辛口で、もちろんケイマフリを辛口ということでした。若いころは日本酒での苦い経験から、日本酒が苦手だった私としては、辛口ということで少し躊躇しましたが、たしかに辛口ですが、口当たりがよく呑みやすく、とてもおいしくいただくことができました。

ケイマフリ一合 と 日本酒のメニュー
ケイマフリ一合 と 日本酒のメニュー

4.おわりに

 以上が、旭川の地元の方々に愛され続ける居酒屋【天売】のご紹介となります。

 どの料理も絶品で、まだ食べてみたいと思う料理もたくさんあったので、次回旭川にいったときも、きっとこのお店にお伺いすると思います。今回はたまたまラッキーで入れましたが、次回は早めに予約します。

25年夏北海道の旅ブログ集(順次アップします)
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ケンメリブログのグルメのメニューの入口
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